03/JULY/2016 No050 F-1オーストリアGP 第9戦

2016-07-01 (1)

F-1オーストリアGP決勝 第9戦

2015年にホンダがエンジンサプライヤーとしてF-1に復帰した時、<ホンダなら出来る><ホンダに出来ない訳がない>と確信し応援してきました。しばらく離れた間にF-1のP/Uは急速な進化を遂げ、初年度のマクラレーン・ホンダは惨めな惨敗の憂き目に遭いました。

2016年もメルセデス、フェラリー、レッドブルとは競争できる力が無く、中盤に甘んじてきました。しかし第9戦オーストリアGP予選でバトンが渾身のアタックで5番手タイムをマークしてチェッカーを受けました。ロズベルグとベッテルはギヤボックス交換によるグリッド降格ペナルティがあるため、明日の決勝はフロントロウにハミルトンとニコ・ヒュルケンベルグ、そしてバトンは3番グリッドからスタートします。やっとホンダフアンを楽しませてくれるレースになりました。バトンのコメント「3番グリッドは(上位ふたりがグリッド降格されるという)運によるものだけど、5位は運じゃない。すごくいい仕事をしたからだ、僕にとってはポールポジションのように感じる。凄く興奮しているよ」 完全なドライコンディションのセッションだったら予選で5位に来ることはなかっただろう。でもこういうコンディションなら可能だった。Q2とQ3の間に雨が降ってきて、大混乱した予選セッションになりましたが、マクラーレン・ホンダチームにとってここまでの予選最高位を達成することができ、ハッピーエンドで締めくくることができました。Q3ではウエットからドライへと路面が変化しましたが、チームはドライタイヤに交換するタイミングについて正しい決断をし、ジェンソンは素晴らしい走りによって最後のラップで5番手に上がりました。Q3ではチェッカーが振られる瞬間までポールポジションの座が誰の手に渡るかわからない白熱した展開となりました。Q3で路面が乾き、ドライタイヤでタイムが向上し続けるなか、インターミディエイトからウルトラソフトへの交換を最後まで待って、一番最後のタイミングでプッシュするという戦略をとって、それがうまくいきました。

オーストリアGP決勝 ジェンソン・バトン 6位

参加は22台。周回数は71周の長丁場だ。昨日の事故からシャシーとギアボックスを交換したダニール・クビアト(トロロッソ)、さらに安全上の理由でフロントウィングを交換した予選10番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)の2人がピットレーンからスタートします。スタートが良いのはハミルトンとジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)。以降3番手ライコネン、4番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、5番手はニコ・ロズベルグ。

6周目、ロズベルグとフェルスタッペンが相次いでヒュルケンベルグをパス。7周目の第3コーナー、ライコネンがバトンを抜いて2番手へ。翌8周目の第5コーナーでロズベルグもバトンを抜き去る。 9周目、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)がピットイン。次いでジェンソン・バトンもピットへ。2人とも、もっとも固いソフトを選択します。 11周目、ロズベルグがピットに入り、同じくウルトラソフトからソフトへ交換した。一方トップのハミルトンは2番手ロズベルグを4秒以上離して、快調に走行。 16周目、パスカル・ウェーレイン(マノー)が第4コーナーで降雨とピットに無線報告。サーキット上空は厚い雲に覆われている。 21周目、バトンが8番手フェリペ・ナッセ(ザウバー)をパス。22周目、トップのハミルトンがピットイン。ソフトに換装。しかし左リアの交換に手間取り、4番手に後退だ。23周目、2番手ライコネンがソフトに交換。 レース3分の1を終えてトップは、まだピットインしていないベッテル。2番手ロズベルグ、3番手ハミルトン、4番手フェルスタッペン、5番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、6番手ライコネン、7番手ロマン・グロージャン(ハース)、8番手バトン、9番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、10番手は、これからタイヤ交換のナッセ。アロンソは11番手を走行している。 26周目、バトンがグロージャンをかわして7番手へ。 翌27周目、メインストレートでトップのベッテルが突然のスピン。右リアタイヤが破裂したのだ。これを利用してバトンがいち早く2回目のピットイン、ソフトからソフトへ。 この日が29歳の誕生日というベッテル。早くピットに入ってタイヤを交換していれば・・・。不運と言うしかない。コース上にセーフティカーが出動。メインストレートは危険なため、清掃作業中、全車ピットロードを通過する。 順位はトップがロズベルグ、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ライコネン、6番手ボッタス、7番手ナッセ、8番手バトン、9番手グロージャン、10番手ケビン・マグヌッセン(ルノー)。しかしマグヌッセンは、走行中の進路変更違反によりピットで5秒静止のペナルティが下った。さらに、9番手のグロージャンにもペナルティ。ピットロードの速度違反で5秒加算だ。 32周目、セーフティカーが退いてレース再開。39周目の第3コーナー、ナッセとバトンの7番手争いがし烈だ。バトンは、ほどなくナッセをパスして7番手へ。6番手ボッタスとの差は2秒強。 44周目の第2コーナー、トップのロズベルグが危うくオーバーラン。2番手ハミルトンとの差は、わずか1秒である。ロズベルグのマシンを良く見ると、左側のバージボードがグラグラしている。 48周目、6番手ボッタスと7番手バトンの差は、コンマ6秒に。 レースは3分の2を終えてトップはロズベルグ。2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ライコネン、6番手ボッタス、7番手バトン、8番手グロージャン、9番手マッサ、10番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)。 52周目、タイヤが辛くなったボッタスは、ピットイン。ソフトからスーパーソフトへ。バトン6番手に浮上。同じ周、2番手ハミルトンが1分09秒166の最速ラップを叩き出す。トップのロズベルグとはコンマ9秒の差だ。 55周目、ハミルトンがピットイン。ソフトに履き替えてフェルスタッペンの背後、3番手でコース復帰。 翌56周目、ロズベルグもピットへ。ソフトからスーパーソフトに替えてピットアウト。ハミルトン、アンダーカットならず。 現在のトップはフェルスタッペン。しかし彼が履くソフトは、すでに43周を走っている。 58周目の第2コーナー、4番手リカルドが姿勢を乱したスキをついてライコネンがオーバーテイク。 59周目、3番手ハミルトンが1分08秒744で最速ラップを更新。1秒5前の2番手ロズベルグを激しく追う。 61周目、第2コーナーでロズベルグがフェルスタッペンを抜いてトップへ。ハミルトンもこれに続きたいところだが、フェルスタッペンの巧みなステアリングさばきに阻まれ、中々抜けない。 ハミルトン、63周目の第2コーナーでようやくフェルスタッペンを攻略。しかし、ロズベルグとは1秒半の差がついてしまった。 その間、ピットインしてウルトラソフトに交換、いったん6番手に後退したリカルドが5番手バトンを追い上げる。38周を走ったバトンのタイヤでは、防げるはずもない。リカルド5番手へ。 66周目、アロンソがピットイン、マシンを降りてしまった。マシントラブルでリタイアだ。 一方ハミルトンは最速ラップに次ぐ最速ラップをマーク、68周目までにロズベルグとの差をコンマ4秒にまで詰める。 残り2周、周回遅れを縫いながら激しいバトルを繰り広げるロズベルグと2番手ハミルトン。両者の差はコンマ6秒。 最終ラップ、ハミルトンがロズベルグのスリップストリームに入る。第2コーナーで両者接触!その瞬間、ピットにいたチーム代表トト・ヴォルフは、激しくデスクを叩く。ロズベルグは、フロントウィングがマシン下部に挟まり、激しい火花を上げる。勝負あり。 第3コーナーでは、ペレスがクラッシュ。 71周のチェッカーが振られ、ハミルトンがゴール。2位に中古タイヤで粘りの走りを展開したフェルスタッペン、3位ライコネン、4位ロズベルグ、5位リカルド、6位バトン、7位グロージャン、8位サインツ、9位ボッタス、10位ウェーレインは、大殊勲だ。

レース後の表彰台では、優勝のハミルトンに対して激しいブーイングが巻き起こった。                          

カナダGPコメント                                            予選でウイリアムズのバルテリ・ボッタスが366.1km/hという驚異的な最高速を記録。マクラーレン・ホンダはウイングを寝かせて空気抵抗を減らし、最高速を稼ごうとしましたがジェンソン・バトンが349.1km/hにとどまりました。

ヨーロッパGPコメント                                アロンソはスタートで大きく浮上したかに見えました。しかし1コーナーでオーバーシュートして12位。ダウンフォースを削ったせいで、2台ともにスーパーソフトタイヤの性能低下は予想以上に早く、それぞれ5周目と6周目にピットインして2ストップ作戦を選ばざるを得なくなってしまいました。「今の我々の実力では、上位が何台かリタイアしてくれないとポイント獲得は難しい、というのが実状です。今はICE(内燃機関エンジン)の改良が急務であることも、ホンダはよくわかっていいます。パワーユニットの出力を上げなければ、現状の根本的解決にはつながりません。

オーストリアGPコメント                               ホンダのパワーユニットは、前戦ヨーロッパGPとまったく同じ仕様です。したがって、厳しい戦いは、トークンを使用した新しいICE(内燃機関エンジン)が投入されるまで、続くでしよう。早く新しいエンジンが投入されるよう、ホンダに対して、プッシュしているかと尋ねられたフェルナンド・アロンソは、その必要はないと笑った。「もう、十分プッシュしているよ。殴る以外のことは、すべてやった。でも、もう今はその必要はない。僕はホンダがハードワークしていることを知っている。彼らはさくらで24時間、懸命に作業しているからね」その言葉を聞いた長谷川総責任者は、こう語って自戒した。「その期待に早く答えなければならない」 ホンダはいま、レッドブルリンクでオーストリアGPを戦いながら、さくらではICEをアップデートする戦いも続けている。