10/MAY/2016 No044 第4戦F-1 ロシアGP

ロシア

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2016年4月17日 第4戦F-1 ロシアGP

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム                               フェルナンド・アロンソ 決勝=6位のコメント                              オープニングラップのターン2とターン3でいくつかアクシデントが発生したが、それが僕らにとってはラッキーだった。労せずしてポジションをいくつか上げることができたんだ。 去年は、いいスタートはできても、それによって手に入れたポジションを維持することができなかった。でも今年は違う。僕らには速さがある。6位でフィニッシュし、ファステストラップでは全体の5位だった。このことから、僕らのマシンがペースを向上させてきていることがはっきりと分かる。実際、レースを通してマシンの感触はよかった。燃料をセーブして走った周ももちろんあったが、1周だけプッシュしてみようと思った。ちょっと目を覚ますためにね! そのラップタイムを見れば、ポテンシャルがあることは明白だ。今後はポイント圏内でフィニッシュすることを毎回目指していかなければならない。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム ホンダF1プロジェクト                     総責任者 長谷川祐介氏のコメント                                     今日は2台揃ってポイント圏内でフィニッシュすることができてとても嬉しく思っています。経験豊かなふたりのドライバーはスタート直後の混乱と1周目の接触事故を巧みに回避し、その結果、レースを通してポイントを争える位置を走ることができました。今回長めのスティントが好調なのは分かっていましたが、チームとドライバーたちは努力の末に1回ストップ戦略を成功させ、燃料セーブもうまくやり遂げました。それが今日の結果につながったのです。まだ道のりが長いことは分かっています。ですが中団で戦う真のポテンシャルがあることをようやく確認できてほっとしています。常に燃料メーターを気にかけながら走った。4位のバルテリ・ボッタスとの差を見ると、彼がどれだけ抑えて走っていたかが分かる。一方でレース終盤にはほんの何周かだけ、プッシュして非常に速いラップを走っている。そのラップタイムを見ると、レースを通してペースをフルに発揮していれば、彼がどれだけの結果を出せたか、そのポテンシャルを感じ取れる。今回のレースは組織全体の全員の努力を示している。マクラーレン・レーシングとホンダのみならず、テクニカルパートナーであるモービル1もその一員だ。モービル1のオイルと潤滑油が、進行しつつある開発において重要な役割を果たしている。パートナーたちにとっても、その信頼と信念が報われつつあるといえる。

■レース後のその他コメント                                        ・メルセデスAMGやフェラーリのスピードには時速10km以上もの差をつけられているのも事実だ。ホンダではV型 エンジンの6本のシリンダーがある部分にターボユニットを組み込んだのは基本的な設計ミスだったということを現在では認めている。

・つらいのは、新エンジンの登場は2017年まで待たなくてはならないということだ。「今の我々にとっては、予選一発よりも決勝ペースのほうが課題だ。特にタイヤのデグラデーション(性能低下)をどうコントロールするかだ」。ダウンフォースの少ないマシンでは、タイヤを押さえつけて発熱させ、本来のグリップを引き出すことができない。むしろ、滑って表面だけがオーバーヒートし、タイヤの性能低下は速く進んでしまう。「空力的にピーキーでセットアップの幅が狭いため、そこに合わせ込むのが難しい」。

・事実、中国GPの金曜フリー走行のラップタイムは散々なものだった。ペースの遅さもさることながら、ソフトタイヤが15周にも満たない周回数で終わってしまう。チームはこれを改善すべく、金曜の夜にセットアップ変更を施したが、土曜日は雨で確認ができないまま、ぶっつけ本番で決勝に臨まなければならなかった。そのため、決勝のタイヤ戦略は混乱し、遅いが長く保つミディアムタイヤを中心とした“耐えるレース”にならざるを得なかった。「今週はピレリの規定内圧が高い(昨年比でフロントが+1PSI、リアが+1.5PSI)せいで、あちこちでフワフワと浮いて走っているような感じなんだ」。バトンがそう訴えていたように、最低内圧規定の高さに苦しんだチームも少なくなかった。内圧が高いと、接地面積が減ってグリップが下がるだけでなく、オーバーヒートが起きやすくなる。「たしかに内圧は上げた。しかし、走行時の実際の上がり幅はそれよりも小さいんだ。いくつかのチームはタイヤを冷やす方法を見つけ出しているからね」。ピレリのあるエンジニアはそう説明する。タイヤをうまく手なずけたトップチームはそれができているが、マクラーレンにはまだそれができていないということになる

・長谷川総責任者は「これが今の実力」と語ったが、それはマシンパッケージの実力ではなく、チーム全体として、レース全体をどうマネージメントするかというところまでを含めた実力、という意味だ。今のマクラーレン・ホンダには、マシンパッケージの実力はQ3に進み、ポイント圏内でフィニッシュするだけのものがありそうだが、それを引き出すまでの力がない。もしくは、そう簡単に引き出せるクルマに仕上がっていない。