27/FEB/2016 No027 チャンピオンズ1/8 アーセナルVSバルサ 

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23/FEB/2016 チャンピオンズ 1/8 

アーセナルVSバルサ 0-2

これまで未勝利だったアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムへと乗り込んでのチャンピオンズ1/8ファイナル第一戦は、レオ・メッシの2ゴールとテル・ステーゲンの堅守によってFCバルセロナが0-2で勝利します。3週間後にカンプノウで行われる第二戦に向け、非常に大きなアドバンテージを手にしました。

FWルイス・スアレスがロンドンに向かう途中、バルセロナ空港でパスポートを忘れたことに気付くという一幕があり、代理人が直ぐに取りに帰り無事ヒコーキに乗れました。スタメンは、ほぼ予想通りのテル・ステーゲン、アルベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ、ブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ、メッシ、スアレス、そしてネイマール。

前半の45分間は、バルセロナにとっては我慢の時間でした。ベンゲル監督が用意したプランは自陣で守ってからのカウンター攻撃で、自分たちがボールを持てば前に出て行く、バルサがパスを回し始めると下がって全員でエリア周辺を固める展開で始まります。バルサは70%を超える率でボールを支配します。しかし10人でゴール前を固められてはスペースがなく、忍耐強くパスを回す時間が続き(0−0の時間)、バルサをいやなムードに追い込んでいきます。どれだけボールを支配しても何度かは相手の速攻を許してしまい、自陣で引いてカウンターの機会を窺うこのベンゲルの作戦はバルサを苦しめる点において、かなりの効果を発揮しました。21分、前半最大の決定機がアーセナルに訪れます。カウンターから右サイドを破り、ベジェリンがマイナスのパスを折り返し、これを受けたチェンバレンがPKスポット付近からシュートを放ち、完全にディフェンスラインを崩されたバルセロナでしたが、ここはGKテア・シュテーゲンがボールを見事にキャッチします。バルセロナは前半終了間際にスアレスが好機を迎えます。ブスケッツのロングパスが最終ラインの裏を突き、飛び出したアウベスがダイレクトで折り返し、スアレスがヘディングで合わせるも、わずかに枠から外れます。

後半は打って変わって、オープンな展開となります。前半はホームを0-0で乗り切ってカンプノウで0-1勝利を考えていたかと思われましたが、アーセナルはそこまで保守的ではなく、前へと出てきたことでボールは両陣営を忙しく行き来するようになります。スペースの欲しかったバルサとしては、それは好都合な展開になり、そして時が熟した71分、超芸術的なカウンターからレオ・メッシの先制点が生まれます。ジェラール・ピケが頭でクリアしたボールをイニエスタが前へと蹴り出し、これをネイマールがスアレスへ繋ぎ、スアレスがドリブルで持ち上がり、えげつない股抜きパスを中央に送り出し、ネイマールが猛ダッシュで走り込み、このパスを受けDF二人をエリア内まで引き付け、最後にゴール前のメッシへと託すと、フェイントをひとつ入れてGKチェクをかわし大エースがきっちりとネットを揺らしました。チェクさんが持っていた“メッシから得点されたことのないポルテーロ”という称号も、この夜で終了となったでしよう。

▪サッカー関連書に「カウンター攻撃というのは、長い距離を少ない人数で攻めるものだから、結局のところ、『個々の選手の力量の高さ』がその精度を分ける」とあります、それをバルサの前線3人の選手(MSN)が実証しました。

また71分にアーセナルは、相手陣内にフィールドプレイヤー全員が入るという大ミスを犯し、これがカウンターゴールのきっかけになりました。メッシは83分、自ら受けたファールによって手にしたペナルティキックをきっちりとネットへ沈めましたが、対チェクのペナルティと言えば思い出されるのが2012年チャンピオンズ準決勝(対チェルシー、2-2)でのクロスバーを叩いた場面です。これが決まっていれば2年連続の決勝進出、という局面でのペナルティ失敗でしたから、レオがどう感じているかは分かりませんが、ファンとしてはちょっとしたお返しをした感はあります。

レオ・メッシの試合終了後のコメントは「今日は幸運なことにチェクからゴールを奪えたけどまず何よりも強調すべきは偉大なチームを相手に僕らがすばらしい試合をしたことだよ。チームみんなで果たした仕事に僕は満足してる」、「アーセナルは前半にすごく良かったけれど、僕らは最後までそのリズムが持たないと分かってたんだ。後半はスペースができて、より快適にプレーできたよ。そうやって最初のゴールも生まれたしね」

今回のアーセナル戦にてバルサが勝利し、1/4ファイナル進出のための立役者は、ゴールを死守しグナーの得点をゼロに抑えたマルクアンドレ・テル・ステーゲンとも言えるでしよう。

後半のジルーのヘッド弾を右手一本で弾いたパラドンは額に入れて飾っておきたいほどです。

後半71分の得点は理想的な時間帯と言えるでしよう、残り19分なら何とか踏ん張れる時間です。遠征に次ぐ遠征と体力的にハードな日程が続いていましたから、もしバルサが早い時間にゴールを決めたら、プレイに気の緩みが出て失点を許したかも知れません。同じ日にプレイをしたユヴェントスvsバイエルン・ミュヘンは(2-2)、バイエルンが早い時間帯に2得点を決め、後半ユヴェントスに2得点を許しました。

アーセナルの得点数は、ジルー(18)、アレクシス(10)、エジル(6)の合計34ゴールに対してMSNは驚異(恐怖)の91ゴール。パス成功率はアーセナル76.7%、バルサ83.1%、バス数374本、723本、これらに数字が勝敗の結果に繋がったと思います。またこの試合での走行距離計測結果は、リオネル・メッシ 8.402km、アンドレス・イニエスタ 11.490km、ダニ・アウベス 10.891km、 ハビエル・マスチェラーノ 9.242km、ジョルディ・アルバ 10.627km、イバン・ラキティッチ 11.144km、セルヒオ・ブスケッツ 11.077km、ジェラール・ピケ 10.016km、ルイス・スアレス 10.216km、ネイマール 10.258km、テア・シュテーゲン 4.457km。メッシの走行距離のシーズン1試合平均は7.9km、スプリントの距離は3.1625km。クリスティアーノ・ロナウドは1試合平均9km、スプリントは6.1085kmとのリポートもあります。

 

P.S 2月22日~25日までバルセロナに10万人が押し寄せた<世界携帯電話会議>があり、Tatsujin Hitoshi-kunも駆り出され掲載が遅くなりました。